アニソン・ザ・グレート決定戦
1.特別編集オープニングムービー「哀しみのハーロック」
小松原さんのライブ映像や作品の原画担当シーン、タイトルなどを編集した約5分の映像が、バラード調のテーマ音楽と共にオープニングを飾りました。この曲はハーロックのCDの中に収録されているその名前の通りの曲です。小さい頃からのスナップ写真が重なるエンディングは涙なくしては見られませんでした。
2.「ゲッターロボ」
「ガン!ガン!ガン!」と暗闇をきりさく激しいリズムとともにと出現する三人の人影!ゲッター三人組か?!いや友永氏、金田氏、なみき氏のパワフルな幕開けでした。
3.秘蔵VTR公開
20数年前の友永氏の結婚披露宴の時、小松原氏が『キャプテンハーロック』を歌う映像です。カラオケの得意な故人でしたが、意外にアニメーションの歌は人前で歌うことはありませんでした。そういう意味でも貴重な映像です。友永夫妻はオープロ(東映=小松原班)の中で結ばれたカップルです。撮影=金田康弘(アニドウ)
-------審査員紹介-------
奥様である小松原ナオ子さんを委員長に、オープロ社長村田耕一氏・アニメータ−才田俊次氏と故人に最も身近な人たちの審査で始まりました。
4.「空飛ぶマジンガーZ」
デジモンなどで活躍する東映の新鋭演出家、角銅博之氏。グループえびせんのメンバーとして自主作品も多く作っていました。一番手なので多少緊張していらっしゃいましたね。
5.「今日もどこかでデビルマン」
オープロの次代を担うアニメーター辻繁人氏。故人とは遺作「メトロポリス」で机を並べていました。オープロの公式ホームページ「カッコー通信」の主宰者でもあります。「お父さん頑張れ!」とお子さんの応援つきでした。
6.「鋼鉄ジーグ」
マッドハウスなどで活躍しているアニメーター遠藤正明氏。7月公開の『カードキャプターさくら』のお仕事を3時間前に仕上げての参加でした。パワーを感じさせる歌でした。
7.「Galaxy Express 999」
このレポートのページを作ってくれたZDAのリーダー星野鉄郎さん。コスプレで参加し、若くして年期の入った唄いっぷりを披露してくれました。開催中はこの姿でスタッフとして毎日参加し、盛り上げてくれました。
8.「いなかっぺ大将」
元Aプロ(現シンエイ)出身の南正時氏は三十年以上前に名古屋で「東海アニメーション・サークル」を設立した方です。いまはプロ・カメラマンとして活躍。特に鉄道写真ではトップクラスです。ぐっと渋くキメて下さいました。演歌を希望されたので、この曲になりました。
9「超人戦隊バラタック」
このイベントの構成者なみきたかし氏。アニドウ代表というよりオープロOBとして出演しました。3番を当日作った替え歌で笑わせてくださいました。 (…いや、笑えないかも…。)人前で唄うことはないということですが、堂々とした歌唱でした。
10.「ミチルの歌」
この大会の司会の深澤裕子さんの出番です。本職の司会の方のようですが、実は某大手食品メーカーのOLさんということです。知らない曲だったので(生まれていないですね)、一生懸命練習したそうです。きれいな声でした。
11.「飛べ!グレンダイザー」
小さい頃見て、日本へくる原点となった「ゴルドラック(グレンダイザー)」を唄うピェール・ジネル氏。日本語とフランス語の混合バージョンで、聞き応えありました。
12.「たたかえ!ガ・キーン」
現在テレコム所属のアニメーター友永和秀氏(元オープロ)。故人とはこのガ・キーン他多くの作品でタッグを組んでお仕事をしていました。作画同様、歌も勢いがありました。
13.「おれはグレートマジンガー」
カリスマ・アニメーター金田伊功氏。「ファイナル・ファンタジー」の追い込みの中、このイベントのためにハワイから一時帰国されたそうです。パースの効いたパワフルなダンスを見せていただきました。迫力です!
14.「デビルマンのうた」
親戚である新倉賢氏と小松原ファミリー一同で、心暖める一曲でした。チビ・デビルマンのコスプレも注目されていました。
15.「不滅のマシンゲッターロボ」
ジブリ版「もりやすじの世界」などを手がけたフリーの編集者松野本和弘氏の熱唱。スタッフとして働きながら参加してくださいました。バックの映像を出していたのはこの方です!
16.「風の谷のナウシカ」
故人のファンであり、故人がファンであったパリジェンヌ、ペギー・ラデンさん。日本語で歌う姿が可憐というか…新鮮でした。
17.「さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅~sayonara」
ZDAのメンバーとして会期中ずーっと手伝ってくれた見事な金髪の野田メーテル。クライマックスを迎え泣かせに入っていましたね。
18.「行け!タイガーマスク」
元オープロの演出家、佐々木正広氏。小松原さんとは、『アニメ界のカラオケの竜虎』と呼ばれていた方です。さすが、とい感じでラストを締めていただきました。
-------審査発表-------
「のど自慢ではなく、なによりも天国にいる小松原に届くように一生懸命歌ってくれた…。」という審査員の高い評価で選ばれたのは、金田伊功氏でした。賞品は旅行券と小松原さんが実際に使っていたタップです。
19.「キャプテンハーロック」
やはり小松原さんといえばこの曲。全員でのフルコーラスです。「命を捨てて俺は生きる」とは意味深い歌詞です。奥様は涙が止まりませんでした。

とにかく、このイベントの凝り様はなかったです。1曲1曲に、そのアニメのフィルムを編集した映像を当てていて、曲も(一部を除き)実際のTV放映で使われていたものを用意していました。進行もしっかり考えてあり、涙あり笑いありのすばらしいイベントでした。(ZDA星野記)