勝間田具治氏・才田俊次氏


描き分けが凄いね
勝間田氏 「小松原さんとのはじめの仕事はアメリカからのもので合作っだったんですよ。」
なみき氏 「『タイガーマスク』で小松原さんはじめての作監という名前でやる訳なんですけど…。」
才田氏 「原画をチェックしてもらったのを覚えていますよ。勝間田さん、とても厳しい方で、小松原さんの話だと、最後の方では温情でチェックしていただいたとか…(笑)」
なみき氏 「その頃僕はアルバイトで、まだお話できる身分ではなかったんですけども(笑)
最終回に向けて2話大変盛り上がって…。」
勝間田氏 「今の作品のエスカレートと違って、ドラマのエスカレートですから。今の作品はなんだか、技術ばっかり凝っちゃって、ドラマも何も無いような気がするんですよね。そう考えると、昔の作品がよかったような…。」
なみき氏 「『タイガーマスク』の後は…。」
勝間田氏 「えーと…『デビルマン』…『キューティーハニー』とかやったけど…。ほんとは『マジンガーZ』やらせたかったんだけど、『ビビットちゃん』になったんだよね。」
なみき氏 「なんだか、『タイガーマスク』をずっと見ていたから、急に『ビビットちゃん』というのは…(笑)それは、矢張り小松原さんは何でも描けるという…。」
勝間田氏 「ゼンゼン違うキャラクターなんだけどね。気にしないでやるタイプだよね。」
世界に入ってしまう
なみき氏 「勝間田さん、カラオケは…。」
勝間田氏 「声は良いんだけど…やっぱ小松っちゃんは上手いね。」
なみき氏 「世界に入ってますからね。小松っちゃん、作品を…たとえば松本零士をやると、絵も字も似ちゃうんですよ。それだけ世界に入っちゃうっていうかですね…。」

勝間田具治氏… 代表作『タイガーマスク』の監督をはじめ「デビルマン」「グレンダイザー」「ゲッターロボ」など数々のヒット作を小松原と一緒に製作した演出家。劇場用作品も「長靴三銃士」ほか多数監督した。
才田俊次氏… 長年オープロで活躍したアニメーター。キャラクターデザイン・原画。『セロ弾きのゴーシュ』では、原画をすべて担当。