ペギー・ラデンさん、ピェール・ジネル氏、羽原信義氏


世界で愛された小松原氏
羽原氏 「先日、アニメージュに少し書かせていただいたんですけど、小松原さんにどれだけ力を与えてもらったかという事を改めて言葉にするほどでもないというか…お会いして、言葉どおりの方だなという事を感じまして。会ってからますますファンになったというカンジです。」
ピェール氏 「フランスでは、小松原さんがいらっしゃった時には凄い人気で、社会現象になりました。一昨年にも『グレンダイザー』のスペシャル番組が放映されました。『グレンダイザー』の後には『キャプテンハーロック』が始まりました。そして日本のアニメは大変人気になりました。小松原さんに初めて会ったときには、凄く感激しました。フランスにいた時にはやさしさを与えたくれました。」
羽原氏 「別の方に聞いたんですけども、小松原さんがフランスにいた時に小学校で子供達と会話をするんですけど、ゼンゼン言葉がわからないはずなんですね。でも小松原さんは、絵を通じて子供と通じていたそうです。」
ラデンさん 「ピェールの家でお会いしたんですけど、とても優しい方だなと感じました。」
ピェール氏 「小松原さんの絵が好き…というより、命だったのかもしれない。その命が確かに他の人に伝えたかったという感じがしました。それが嬉しかったです。」
羽原氏 「「かっこいいポーズじゃないんだ。」と教えていただきまして…。「かっこいいのは誰でも描ける、そうじゃなくて生きている人を描きなさい。」頭では描いているつもりだったんですけど、ゼンゼンそうじゃなくて…。重みがある言葉ですね。心に染みたというか…。」
ラデンさん 「私はあまりアニメのこと知らないんですけど、私がはじめて日本に来たとき、小松原さんはよく電話してくれてお世話になりました。お父さんのようによく面倒を見てくれました。」

小松原さんの仕事が好きだった
羽原氏 「凄く優しい手をしている方なんですよね。でも仕事の机に向かうと、ガッと厳しい顔になって、凄い勢いで仕事するんですよ。その迫力って言うか…仕事に命をかけているって感じに見えました。僕も今、スタジオでやっているんですけども、そういう事を伝えていきたいなと思いましたね。」
ピェール氏 「小松原さんは『ナウシカ』や『銀河鉄道999』なんか色々やられましたけど、本当に色々と絵をかけるんですよね。全部大好きでした。」
なみき氏 「これが、フランスで書かれた小松原さんの記事なんですよね。(ANIME LAND)日本のアニメ誌は情けないかな、ほんのちょっとしか触れないで、あまり良い記事が書いてなかったんですよ。これはフランス語ですけど、なかなかいい記事が書かれていましたね。」

ピェール・ジネル氏… 小さい頃「グレンダイザー」を見てアニメが好きになった日本通のジャーナリスト。来日以前は仏で「紅の豚」の配給も。フランスのアニメ誌『ANIME LAND』の記者。現在ダイナミック企画、勤務。
ペギー・ラデンさん… ピェールさん同様日本語ペラペラのジャーナリスト。
羽原信義氏… 葦プロ出身のアニメーター作監。小松原とは「ヤス&カズ」で机を並べた。ジーベック取締役。